システム・ソフトウェア開発
製品の「量産開発」におけるエンジニア、なかでもソフトウェアエンジニアは長時間労働や過重労働になりやすいと言われている。私も実際そのような経験をした。具体的に月当たり何時間以上を長時間労働というのか、どの程度から過重労働というのかは人によっ…
日本の場合、ITエンジニアと言えば、新卒でIT企業へ入社し、「プログラマー」としてプログラミングの経験を積む。そしてその経験を積むとプログラミングだけでなく、要求元から要求をヒアリングしたり、システムを設計する「システムエンジニア」(SE)となる…
日本の製造業はソフトウェアを軽視し、ITエンジニアのブラック労働で成り立っている。全てとは言わないし、また開発現場によって程度は異なるが、この傾向は概ね当てはまっている。私自身の過去の経験、他社の状況、専門家の見解にて合致する点は多い。しか…
システム開発を行う中で、外的要因によりソフトウェア開発部門がしわ寄せを受けることがある。一般的には、以下のようなものがある。 要件定義決定、仕様決定の遅れによるもの。 顧客、企画部門、営業部門による無理な要求によるもの。 大元の企画からの方針…
「ソフトウェア・ファースト」という言葉や考え方が広まりつつある。海外では当たり前なのだが、日本ではようやくといった感じである。歴史的背景から製造業が強い日本は、モノやハードウェア中心の考え方がこれまで主流とされてきた。しかし、今後はソフト…
ソフトウェア開発のほとんどは派生開発であり、新規開発は入社後一度も経験していないエンジニアも少なくない。派生開発ではベースとなる製品があり、これに機能追加や機能変更、不具合修正をソフトウェアによって実現することで新製品を世に出すわけだが、…
ソフトウェア開発の受注側企業におけるエンジニアとしての心得は、よく叩き込まれる。お客様の要望に応え、「良い品質」のソフトウェアを「早く」「安く」、といった具合にである。しかし、ソフトウェア開発の発注側企業の心得をあまり聞いたことが無い。私…
「デスマーチ」はソフトウェアエンジニアにとって、避けたいがなかなか避けられないものであり、多くの人が悩まされているのではないだろうか?この記事によって、そのような悩みを少しでも解決に近づけることができれば幸いである。国家資格である情報処理…
近年、様々な製品やサービスにおいてソフトウェアは欠かせない位置付けとなってきた。そのソフトウェアにおいて不具合が発生すると、顧客や市場に迷惑をかけ、信頼を損ねてしまう。ソフトウェア不具合報告をする側の心得は「簡潔に」「誠実に」「迅速に」「…
「ソフトウェア・ファースト」という言葉や考え方が広まりつつある。海外では当たり前なのだが、日本ではようやくといった感じである。歴史的背景から製造業が強い日本は、モノやハードウェア中心の考え方がこれまで主流とされてきた。しかし、今後はソフト…
システム開発プロジェクトにおいて、スケジュール遅延を防止するため「進捗管理をしっかりしよう。」ということがよく言われる。「進捗管理」は確かに重要なことだ。「計画」をきっちり立て、「進捗管理」をしっかりしていれば、それだけでプロジェクトはう…
情報処理技術者試験の区分の一つにプロジェクトマネージャー試験は人気が高い。また、プロジェクトマネージャに必要な知識はライフサイクルが長い。しかし、資格を取得したからといってすぐに実践で使えるかというと、現実世界での難しさというのがある。「…
「ソフトウェア開発」は色々と苦労することが多いのだが、なぜか簡単に捉えられてしまうことが多い。熟練者ほどその難しさを知っており、あまり熟練していない人ほど簡単と考える傾向がある。そのため、本来高い能力を発揮しているにもかかわらず、周囲にそ…
IT・ソフトウェア業界における「多重下請け構造」は日本特有のものであり、弊害が多くあるにも関わらず、なかなか是正されない問題である。個人でできることは限られているが、この記事を参考に「多重下請け構造」脱却へ向けて行動を起こしてほしい。目次 1.…
「医療崩壊」という言葉を聞く。非常に恐ろしいことである。医療従事者はただでさえ大変な状況にある。医療機関は我々(自分も含めて)いつお世話になるか予想がつかない。必要な時に必要な医療が受けられないことは我々一般人にとって重大なリスクだ。IT(…
ひと昔前は「IT業界」といえば花形産業であるとイメージしている方も多かったのではないだろうか?ITの普及で様々なことが便利になり、生活が豊かになり、問題解決・課題解決がより円滑になるという面は確かにあり、ITを通して社会の要請に応えていくことは…
日本のIT業界やソフトウェア産業は多重下請け構造であることが少なくない。IT業界だけでないかもしれないが、日本が異常であることの一例である。この記事では、下請けに丸投げすることの問題点と、あるべき姿について述べていく。目次 1.多重下請け構造は…