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ブラック労働からホワイト労働まで経験したソフトウェアエンジニアが世の中にとって役立つことを情報発信していく。

「解体は再生への第一歩」は現状を変える前向きな言葉だと思う

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「解体は再生への第一歩」。

この言葉を聞いて、どのような状況を思い浮かべるだろうか?

「解体」という言葉のみを切り取ると、「これまで存在してきたものを壊す」など、後ろめたい気持ちが少なからずある。

重要なのは「解体」をどう捉えるか、そして「解体」した後どうするかだ。

この言葉は、私のキャリアを良い方向へ左右した言葉である。この記事ではそのことについて書こうと思う。


1.元々は建築現場から得た言葉

「解体は再生への第一歩」。

私はある建築現場でこのように書かれた垂れ幕を見たことがある。新しいものを創る、新しいことに取り組むには響きの良い言葉だ。これ以外にも解体業者のキャッチフレーズや、経営理念 の一部にもなっている。

「解体」と言うとネガティブな言葉に聞こえる。「中止」・「廃止」・「やめる」・「諦める」、これらも同様にネガティブに聞こえる。特に根性論が強い人、努力大好きな人、一度やると決めたことは諦めない粘り強い人、幼少期から「諦めないことの大切さ」を教わり、「努力」が美徳であるかのような感覚を刷り込まれた日本人にとっては、少なからず当てはまるのではないかと思われる。

しかし、着目すべきはこの先である。

「中止」・「廃止」・「やめる」・「諦める」、これらの先には新しい物を作ったり、新しいことに挑戦したり、新しい取り組みをしたり、より良い環境に移ったり、まったく別のことにリソースを投入するという意味が含まれていると、総じてポジティブに聞こえてくる。良くない状態が続いている今を変えるための第一歩、古い状態から脱却し新しい状態へ変革するための第一歩である。

建築現場や解体業者に限らず、ビジネスや人生等、様々なことに当てはまる話であるのではないかと感じる。

私にとってこの言葉は、自分のキャリアを見直すきっかけとなった一つであると言っても過言ではない。

2.頑張り続けることが良いとは限らない

頑張りはある程度必要だし、何事においても自分のスキルを向上させ、結果が伴うまでには多大な時間がかかる。しかし、投資対効果や損得勘定の観点から、場合によっては、その状況に耐え続け、努力して好転することを目指す以外に、新しくやり直したり別の環境へ移る方が良いことが少なくない。

まさに「解体は再生への第一歩」の言葉通り、「再生」のために「解体」を検討したほうが良い状況を「正しく見極める」ことが必要とされるケースである。

注意しなければならないのは、自分の努力不足かどうか、自分に他にできることがないか、といった観点を持ち、繰り返すが「正しく見極める」ことである。

  • ブラック労働が常態化しており、個人の努力で改善できる程度をはるかに超えている。
  • ハラスメントを受けており、本来のパフォーマンスが発揮できない。
  • 顧客や関係者から信頼されているのではなく、都合よく扱われている。
  • 実績を出しているのに正しく評価されない。
  • 精神の消耗が激しい割には、そのリターンが全く見合わない。
  • 目標を達成するための阻害要因が解決不可能な状態にある。
  • 頑張り続けても、百害あって一利なし。
  • 自分にとって、健康面、生活面、キャリア面においてマイナスになる。
  • 今の場所で頑張り続けるより、他にできることがあると感じている。

「正しく見極める」ことが必要であると同時に、行き過ぎた我慢は禁物だ。ブラック企業でよく語られる「努力」・「気合」・「根性」という一見ポジティブな言葉や、「他の人はやっている」といったもっともらしい言葉に洗脳され、自分を見失ってはいけない。自分の努力が行き過ぎて破綻しても、そのことに対して(マネジメント上の)責任を取った管理職をいままで一度も見たことがない。

3.優良企業への転職によって労働環境が良くなった

私は転職経験者である。下請けを中心としたIT企業のソフトウェアエンジニアから、大手メーカーのソフトウェアエンジニアへ転職している。この転職検討段階から転職に至るまでは、「解体は再生の第一歩」という言葉とニュアンスがよく似ており、転職前の会社で頑張り続けることが正解ではないことを証明している。

転職前の会社に在籍していた頃、日々の業務やスキルアップに励み、実績を出してきた。プロジェクトや作業場所(自社開発も客先常駐もあり)によっては、最初は苦労したが後に非常に高く評価されたこともあるし、健全な生活をしながら楽に高く評価されていたこともあった。都合よく酷使され、丸投げされ、ブラック労働を強いられ、頑張っても頑張っても理解されないこともあった。顧客からの無理な要求や管理職のマネジメントの未熟さによるしわ寄せを自分が受け、それでも自分が頑張り、頑張りすぎて無理が祟り、健康面に影響が出たこともあった。

仕事面と生活面のバランスを取る必要があった私にとっては、健全な職場へと環境を変えざるを得なくなった。この会社で頑張り続けることが自分・家族の人生設計におけるリスクが高いと感じたからだ。あらゆる分野の技術に精通しているわけではないが、企業や組織に貢献した実績には自信があり、顧客からは高く評価されることが多かったので、この会社を辞めてより優良企業へ移る方が良いと判断した。

そして転職へ。 転職することで収入は少し増えたものの、労働環境や通勤面は大幅に改善された。転職することでのデメリットは何一つなかった。私が大手メーカーへ転職した時はすでに転職が当たり前の時代になっていた。終身雇用を前提に頑張り抜く時代はもう完全に終わっている。

私の転職体験に関する記事は、下記を参照いただきたい。
o08usyu7231.hatenablog.com
o08usyu7231.hatenablog.com
o08usyu7231.hatenablog.com
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4.頑張りよりも見極め!「解体は再生への第一歩」に当てはまるかどうかの判断と行動が大事である

頑張りよりも見極めが大事である。

頑張るべきか解体すべきかやめるべきか、ここの見極めである。

頑張るだけが全てではない、努力だけが正解ではない、どれだけ相手のために尽くしても理解されない場合もある。

「努力」・「気合」・「根性」でカバーしようとする領域の「前段」に根本原因があることの方が多い。これまでの経験から、このことは断言できる。

日本人は勤勉であり、「努力」・「気合」・「根性」・「継続すること」・「諦めないこと」を美徳としているようにも思える。建築物で言えば、老朽化した状態で「解体は再生への第一歩」の「解体」すらせず、現状維持に走り、非常に不安全な状態だ。労働環境で言えば劣悪な環境に耐え続けて、早めに抜け出さなかった分「気付いたらブラックな環境に巻き込まれていた」ということも少なくない。

「見極め」・「投資対効果」・「損得勘定」の観点を持ってのアプローチは今後より一層必要になる。

ビジネスの身近な点でいえば、「やめる仕事」を徹底的に探し出すことである。無駄な作業やタスクがあれば、それを廃止できないか徹底的に見直す。今いる会社が「ブラック企業」なら、会社自体を「やめる」ことは大いに推奨される選択肢であり、次なる人生への第一歩である。

現状に耐えるための「努力」ではなく、継続するか辞めるかを「正しく見極める」ための「努力」が必要である。「努力」の方向性を間違えていないか、いま一度見直す必要がある。

辞めるなら、辞めたことによって捻出されるリソースをどう活用するか、どの方向に進めるべきか、その準備も含めて早いうちに動く方が良いのは言うまでもない。

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このような方々には是非行動を起こしていただき、自身の理想とするキャリアの実現と、手厚いフォロー体制を感じ取っていただきたいです。長期的な人生の充実したものにしていきましょう。


準備さえすれば、会社を「辞める」ことはいつでもできる。会社を辞めて別の場所で活躍することを、会社は止めることはできない。会社を「辞める」ことは労働者にとって最大の武器といって良い。準備していればである。
o08usyu7231.hatenablog.com

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