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「圧迫面接」は「ストレス耐性」ではなく「パワハラ耐性」を見るためのもの!入社する価値のないブラックの底辺と断言する!

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新卒や中途採用において、そう多くは聞かないが、稀に「圧迫面接」をする企業がある。

圧迫面接とは、企業の採用試験で行われる面接において、面接官が応募者に対して、わざと威圧的な態度を取ったり、答えにくいような質問をしたり、必要以上に重箱の隅をつつき突っ込んで問い詰める面接手法のことを指す。その他、応募者の発言を徹底的に否定する、相手の話に対して無関心を装う等、通常の面接では考えられないことを、企業が応募者よりも力関係が上という前提のもと行われる。最近では、「圧迫面接」自体減少傾向にあるものの、依然として残っているというケースもあるようだ。

一般的に、「圧迫面接」はネガティブな印象だ。私も同感である。結論から言うと、このようなことをする企業への就職・転職はお勧めできない。私が入手した情報や経験も含めて、なぜ「圧迫面接」を行う企業をお勧めすることができないかについて語りたいと思う。

1.「圧迫面接」を行う企業側の表向きの意図と裏側

圧迫面接」を行う企業側の意図で最も多いのが、「『ストレス耐性』を見たい」というものである。ビジネスの現場では、社内の人間、顧客・取引先の人間とやりとりで様々なストレスのかかる環境に身を置くことがある。中には理不尽な目に遭うこともある。このような状況でも耐えてうまくやっていけるかどうかを見極める前に、意図的にこのようなことをするのである。

その他、応募者の本音(素の姿)を引き出したいというものである。最近は面接対策のマニュアル等が世の中に出回っており、これを基に対策をするといった応募者が多いため、面接の質問に対する回答が、応募者によって作られたものなのか、応募者の本音なのかを見極めることが難しい。

また、企業側が「圧迫面接」のつもりはなくとも、応募者側が社会人経験のない学生であったりすると、「圧迫面接」だと感じるケースがある。表向きにはだいたいこのような感じだ。

一方、裏側を見ると「ストレス耐性」が必要なほど、ストレスの根源を改善・低減・除去できない、もしくは改善する意思がなく、ストレスを受ける個人個人に我慢を強いることしかできない粗悪な企業であると言える。「ストレス耐性」と一見もっともらしいことを言うも、実はこれがパワハラ耐性」のことを「ストレス耐性」と称するほど、パワハラが横行している職場であるリスクが潜んでいる。

もし、「ストレス」や「パワハラ」がない職場なら、このような手法の面接をする必要性が無いのである。

2.「圧迫面接」?かどうか微妙だけど、面接官の印象が悪い!

私は学生時代の就職活動、中途採用の転職活動において受けた面接のほとんどが、始まりこそ緊張したものの、概ねリラックスして話することができた。通過した面接、不採用となった面接、様々であった。その中で、私も学生時代の就職活動において、一度だけ違和感を覚えた面接があった。

これを「圧迫面接」といって良いものかはわからない。これくらいは「圧迫面接」ではないという方もおられるはずだ。人によって感じ方は違う。しかし、「圧迫面接」にせよ、そうでないにせよ、その担当の面接官に対する私からの印象は悪かった。暴言などはなくとも、終始態度が威圧的で、面接開始後の最初の質問が、

「当社の事業内容を説明してください。」

であった。

面接とは、(面談とは違い合否があるものの)企業が応募者のことを知り、応募者が応募先企業のことを知る、双方向コミュニケーションの場だ。高校・大学入試のように学生に試験を受けさせて、一方的に合否を決めるものとは性質が異なる。

上述の質問はいかにも

「企業が応募者を採用してやるか否かを決めるために、テストしてやる!」

といった姿勢が感じられたものであり、私が新卒・中途を通して面接でこの質問をされたのはこの企業だけであった。この面接官は、いかにも企業側の方が力関係が上という前提で、前述の通り私からのイメージが悪かったことも踏まえ、面接終了の数日後私はその企業の選考を辞退したと同時に、入れ違いで不合格通知が届いた。その後、同社の経営者の不祥事により私の一年前の内定者に対する内定取り消しがニュースで報道され、

「このような企業に行かなくて正解だ!もっと早く辞退すべきだった!」

と感じたのを覚えている。

圧迫面接」とは直接関係ないかもしれないが、面接で違和感を感じたら少なからずその裏があるものだ。

しかも、私が社会人になってからの転職活動において、私は(類似の業界での経験と実績から)この企業よりスカウトを受けたのだ。しかし、学生時代に受けた面接に違和感があったこと、経営者の不祥事による内定取り消しのニュース報道といったことから、私からの印象は悪いままだ。当然、応募などするはずがない。

更に、私がネットで調べると、その企業は「ブラック企業偏差値ランキング」にも掲載されている。「ブラック企業偏差値ランキング」は何を基準に掲載されているのか明確でなく、「何を持って『ブラック』というのか」についても各個人の価値観に依存するため、あまりあてにならないとの説明もある。しかし、「ブラック企業偏差値ランキング」に掲載されるということは、(人による合う・合わないはあるものの)何か問題を抱えた企業である可能性は高いのだ。

このように「圧迫面接」かどうかは微妙だという状況だとしても、面接官に対するイメージ、さらにその企業に対するイメージが悪いのだから、「圧迫面接」などもってのほかなのである。面接官は会社の顔だということを認識していただきたい。

3.「圧迫面接」は企業側、応募者側双方にとってデメリットだ!

前々章に、「圧迫面接」を行う企業側の意図について述べた。しかし、メリットといえるものはなくデメリットの方が圧倒的に多いのが事実である。

企業側のデメリットは、以下のようなネガティブなイメージを持たれてしまうことだ。

  • 「個人が我慢を強いられる会社」
  • 「理不尽を正当化してストレスとなる根本問題を改善しない会社」
  • パワハラが横行している会社」
  • コンプライアンス意識が低い会社」
  • 「人権侵害を助長するブラック企業

今の時代、SNSで悪い評判が拡散されると、その回復には並々ならぬ労力を必要とし、事業継続すら危ぶまれるほどの大きなリスクを抱える。そうでなくても、応募者は今後、面接を受けた企業の取引先となるかもしれない、一般消費者となるかもしれない、(学生を含め)応募者だからといって横柄な態度を取れば、その企業にとって以降のビジネスにも影響してくるということを想定しなければならない。「圧迫面接」をするということは、企業がそのことを想定できていない証拠だ。

また、企業側が意図する通り、「ストレス耐性」もしくは「パワハラ耐性」の強い応募者を採用できたとしても、ただ企業にとって駒のように都合良く動いてくれるだけである。応募者が自分のパフォーマンスや実績を活かしたいと考えていても発揮されず、優秀な人材が別の優良企業に入社されてしまい、企業としての競争力が低下するデメリットがある。また、このことを踏まえ、「優秀な人材」よりも「従順な社畜を欲する企業と認識され、後者のような人材しか集まらなくなってしまうのである。

応募者側にもデメリットがある。厳しい(?)「圧迫面接」を頑張って通過したところで、そのような企業ではそれに勝る待遇など用意されておらず、パワハラが蔓延したブラック企業である可能性が高いため、入社後に更に苦労するのである。更に、

「折角苦労して入社したのだから、辛抱が必要で、簡単に辞めてはいけない」

という間違った使命感に支配され、洗脳されて正常な判断力が奪われ、心身が壊れ、最悪の場合再起不能となるリスクが高い。

圧迫面接」に通過し「自分は理不尽にも耐えられる」と認識してしまうと、真面目な人ほど限界まで耐えてしまうので要注意だ。

そう考えるとビジネスにおいて多少の「ストレス耐性」は必要でも、「パワハラ耐性」など無い方が、危機察知能力が高いと言えるし、耐性があると思われると都合良く利用されるだけなのである。

4.「圧迫面接」を行う企業は時代遅れ!辞退して他の企業を探すべきだ!

コンプライアンスが厳しくなり、「パワハラ防止法」が全企業に対して適用となり、「圧迫面接」はもう完全な時代遅れだ。近年減少しつつあると言われているが、まだ一部では残っているようだ。「圧迫面接」に遭遇したなら、今後を長期目線で考え、即座に辞退すべきだ。高確率でブラック企業と考えて良いだろう。

応募者の「ストレス耐性」を見るなら、「圧迫面接」よりももっとリスクが低く有効な方法がある。新卒採用なら学生時、中途採用なら前職で嫌な出来事、苦労した出来事を聞き出し、それをどのように解決し打開したかを説明してもらい、更に詳細に知りたい部分について質問することで、応募者がどのような価値観を持っていて、辛抱できる部分・譲れない部分を洗い出すことが効果的だ。

応募者に本音を話ししてもらいたいなら、「心理的安全性」を確保できる状況を作り、応募者の本来の姿や考え方を知る方が企業にとっては有効だ。それによって、応募先の企業の中で、応募者の適性のある業務があれば採用し、なければ採用見送りとなるのが自然だろう。最近は「オープンポジション」といって、応募者の応募段階では配属先の部門は決まっておらず、面接や適性試験の結果によって配属を決めるスタイルが出現しつつある。

圧迫面接」などをする企業は即座に辞退し、長い目線で更に良いキャリアを築くため、もっと幅広く行動を起こしていただきたいと考えている。

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