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多忙な製品開発現場でありながら、月の半分以上定時退社しているエンジニアがいる。良い取り組みだ!

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製品開発のエンジニアといえば、まだまだ残業が多いイメージだ。働き方改革が進んでいるとはいえ、まだまだ日本的悪習が残っている企業は珍しくない。忙しいとどうしても残業でカバーしてしまう人がほとんどだし、責任感が強い人ほど業務を抱え込んでしまう傾向がある。

一方で表題の通り、多忙な製品開発現場でありながら、月の半分以上、定時退社しているエンジニアがいる。良い取り組みだと思う。

この記事では、このような働き方について、私が感じることを書こうと思う。


1.残業が少ないエンジニアの取り組み

私の職場は多忙な製品開発のエンジニアが集まる職場である。その職場にいるA氏は、4~5個くらいの開発プロジェクトを抱えている。しかし、A氏は月の半分以上定時退社を続けている。これで仕事が回っているのが素晴らしい。

A氏は年度の頭に、自身の目標として「月の半分以上定時退社する」ことを、周囲に公言している。良い取り組みである。それでも結果を残すのだから、優先度を考え、先を読み、工夫したり、他人の成長のためを含めて他人に仕事を任せたりしているのだろう。

私はA氏の残業が少ないことを否定的に思わない。否定的に捉える人がいれば、価値観が昭和なだけなので無視して良い。

一点、私が心配しているのは、「他人の成長のため、他人に任せる」ことで、任された人の一人である、A氏の後輩のB氏における残業時間が多いことだ。B氏が満足しており、成長しているならば良いが、「任せる」と称してB氏の業務量が増えるというしわ寄せを受けて、B氏が悲鳴を挙げているような状況では、手をうつ必要がある。

具体的には、B氏を助ける、B氏の業務量に無理がないよう調整することである。極端な話、例えばA氏がB氏に嫌がらせのように業務を丸投げしているのであれば話は別だが、基本的にA氏を批判してはいけない。B氏と同じ残業時間になるようA氏に負担をかけるなどやってはいけない。

私は昔、別の開発現場で残業が少ないことに対して、否定的な見られ方をしたことがあるが、そのような人罪とは距離を置くべきだ。
o08usyu7231.hatenablog.com

2.エンジニアの残業が多い/少ないは環境にも依存する

A氏の取り組みは素晴らしいと感じるが、実際残業を減らそうとしても、置かれた環境によるところが少なくない。

私はこれまで、ブラック労働もホワイト労働も経験がある。私もA氏のように、複数プロジェクトを持ちながら、残業が少なかった時期があった。複数プロジェクトといっても一つ一つの案件は小さかったり、基本的な部分の設計が共通化されていたりと、業務内容の話を聞いただけでは大変そうに思えても、実際やってみるとそうでもないということは少なからずある。

ただ、環境ばかりを理由にしてはいられない。上記のことも念頭に置きつつ、残業がなかなか減らない人や職場は、なんとなく「スキル不足だから」とか「仕事が遅いから」ではなく、真の原因を具体的に洗い出す必要がある。「作業順序が悪く、待ちややり直しが生じた。」等があれば、そのようなところは是正を試みるべきである。

あとは、外的要因のしわ寄せを受けて残業となり、トータルの労働時間が増えるようなら、これは見逃してはならない要因だ。自責他責問わず、外的要因といった環境によるものはそういうものとして正しく捉えなければならない。
o08usyu7231.hatenablog.com
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3.私が残業が多くなりがちな時期に陥ること

外的要因がほとんどであるが、私自身内的要因がゼロかというとそうではない。

私は作業のキリが悪いところでは終われない性格だ。キリの良いところまで作業してしまおうとする。これは是正を試みることができそうだ。このまま作業を続けるとキリが悪いなと思えば、キリの良いところで作業をやめるのも方法だ。あるいは、キリの悪いところで作業を終えても、次に簡単に再開できるようにしておくようにすればこのような問題は解消するだろう。

あと、製品開発中に発生するトラブル(ソフトウェア、ハードウェア、開発環境等)で原因が不明なままだと落ち着かない。このような人は多いのではないだろうか?

私は、良いアイデアが出てきたり、重要なことを思い出したりするのは、大抵会社の外である。トラブル解決にも当てはまることがある。気分が変われば自分も気づかないうちにリフレッシュできて、このようになるのかもしれない。ただ、会社に長くいる、長時間デスクに向かっているのが良いとは限らない。

あとは、責任感が強く、依頼された仕事を断れないという点がある。これは危険だ。どうでもよい仕事は捨てるくらいのことは必要だ。

4.残業を少なくするためには能力よりもマインドが大切だ!

前章のように少しのマインドで10分でも、30分でも残業を減らせられるのではないかと思う。

A氏は忙しい中、定時退社を続けているからこそ、あれほどのパフォーマンスを出せているのではないかとも考えられる。退社後は、休息しているのか、趣味に時間を費やしているのか、どのように過ごしているのかはわからないが、業務時間中に最大のパフォーマンスを出すことは、ある意味義務でもある。

マインドの面でいえば、退社する勇気が必要だ。いや、退社するのに勇気が必要なほど、残業が常態化した職場のほうが異常だ。職場が異常だから、退社するくらいで勇気が必要なのだ。

仕事を効率良く行う能力も必要だが、能力だけでは不十分だ。優秀な人に業務が片寄るケースは決して珍しくない。

結局、長時間労働は次の日のパフォーマンスにも影響することを考慮して、仕事が予定通りでなくても、時間が来たら早く退社するくらいのマインドで良いだろう。もちろんパフォーマンスを出した上で。

もし、これでも「残業しろ」と言われたり、残業しなかったことで不利益を受けたりしたら、その企業はおかしいと思えば良い。真面目な人ほど、同調圧力に屈し、粗悪さを見抜けないので注意が必要だ。

残念ながら、自分のマインドや努力で残業を減らせない企業は一定数存在する。そのような時は残業の少ない企業へ転職することも視野に入れれば良い。

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