ソフトウェアエンジニアが労働について情報発信するブログ

ブラック労働からホワイト労働まで経験したソフトウェアエンジニアが世の中にとって役立つことを情報発信していく。

制作実績(記事監修)-レバテック株式会社様

レバテック株式会社様の記事監修を致しました。 外部リンク: https://freelance.levtech.jp/guide/detail/1228/ freelance.levtech.jp

ソフトウェア開発における「上流工程」「下流行程」の呼び方に違和感あり!「V字モデル」にも苦言!

システム開発における、ソフトウェア開発は次のような工程から成る。情報処理技術者試験の参考書や、インターネットにも多く見られ、各々の表現は異なるものの概ね下記のようになっている。 (1)要件定義 (2)外部設計 (3)内部設計 (4)コーディン…

パワハラ事例解説(33) - 話が長すぎて聞いている側の負担が大きい!

このシリーズの記事では、パワハラの定義と類型、私の身近に起きたグレーゾーンを含む事例について、定義と類型をもとに解説している。内容によっては考え方や改善策についても述べているので参考にしてほしい。自分が加害者にならないように注意することを…

「どこへ行っても同じ」「他社はもっと酷い」と語る人に洗脳されてはいけない!

職場に何か不満があったり、やっていることがおかしいと感じて、その旨声を挙げたときに「どこへ行っても同じ」 「他社はもっと酷い」などと、言い返されることがある。このように言い返されると、「そうなのかな」と飲み込んでしまったり、「言っても無駄」…

「グレーゾーン」な人や組織が称する一見正しそうな言葉の建前(表)と実態(裏)について解説する

「ブラック企業」 「ブラック労働」 「ハラスメント」このような言葉が世の中にだいぶ浸透し、様々な情報が出回っている。世間一般の方々も、コンプライアンスに関する関心が高まり、「ブラック」な実態を排除していこうという動きが高まっていることは、歓…

「エンジニアあるある」の解決に取り組んでいる企業は素晴らしい!今後増えるべき模範だ!

ITエンジニアを募集している、ある企業の求人を見たことがある。その求人を一通り見てみると明らかに「これまでと違う!」と感じた。「エンジニアあるある」の解決に取り組んでいる企業である。「あるある」というと、言葉通り「よくあること」の意味なのだ…

アフターコロナにおけるコロナ感染とテレワーク

2020年春に新型コロナウィルス感染拡大により、国は緊急事態宣言を出した。この頃の新型コロナウィルスは感染症の分類上、結核やSARSと同類の「2類」としている。しかし、2023年5月からは、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられる。街中や観光…

システム開発の委託先の現場がブラック労働なら発注側としても気を遣う!人間である限りそれが正常な感覚だ!

近年、製品・システム開発を1社のみで完結して行うケースは少なく、大規模なシステムとなると、必要な技術全てを自社が保有しているわけではないため、システムの一部をITベンダに発注することがある。このようなケースで残念なことは、プロジェクト全体の…

管理職はコンプライアンス意識が低下しやすい!その理由とあるべき姿について語る!

本来、管理職こそが高いコンプライアンス意識を持たなければならない。しかし、管理職による不祥事が後をたたず、筆者も目の当たりにしたことがある。恐ろしいのは、管理職という立場上の力関係で、おかしなことに声を挙げたメンバが不利益を受けやすく、段…

現状の不満を言う暇があれば転職活動すべきだということを事例とともに語る!

職場において現状の不満を、同期、同僚、身近な人に言う光景が時々見られる。これを見てどう思うかは人それぞれである。同調して盛り上がる人、冷たい目で見る人、同じような境遇に遭っている人からであれば共感もあるだろう。しかし、ここで言いたいのはそ…

転職活動における不自然な不採用理由から企業を見極めるスキルを高め無駄な落胆を避けるべきだ!

転職活動において内定を得ると応募者は喜び、不採用になると応募者は落胆する姿が思い浮かぶ人は少なくない。特に、書類選考でお見送りとなると、面接にも進めず、応募者としては手の打ちようがないという気分になってしまうだろう。また、不採用理由が不自…

「月45時間以下の残業は少ない」という感覚を持つ人や組織は昭和的価値観の典型!洗脳されるべきではない!

「月45時間以下の残業は少ない」という感覚を持つ人が、今でもいるようだ。私も労働時間(残業時間)についての問題点や目標について、管理職に対して語ったところ、次のような反応をされたことがある。「36協定で定められた月45時間に収まる範囲であれば、…

パワハラ事例解説(32) - 取引先の目の前で担当者を叱る上司

このシリーズの記事では、パワハラの定義と類型、私の身近に起きたグレーゾーンを含む事例について、定義と類型をもとに解説している。内容によっては考え方や改善策についても述べているので参考にしてほしい。自分が加害者にならないように注意することを…

無理なスケジュールを過重労働にて達成したことは美談ではない!その理由を語る!

システム開発プロジェクトにおいても、その他、IT分野以外の業務でも、日本では過重労働が問題視されており、その要因として、次のようなものが挙げられる。 日本人は真面目でサービス精神が良すぎる。もしくは自分自身の損得以上に、組織や他人に尽くすこと…

「正論」が通用しない組織は異常!基本は「正論」を貫くべきだ!

「正論だけではやっていけない」、「正論を振りかざす」、「正論ハラスメント」などと称して、「正論」に対してネガティブなイメージを持たれることがある。「正論」は、文字通り本来正しいはずなのに、ネガティブなイメージで捉えられるのは残念である。た…

「仕事のパフォーマンス」と「労働環境」は切っても切り離せないと知るべきだ!

タイトルだけを見ると、誰でもわかる当たり前のことを書いているのだが、旧態依然の組織や人にとっては、仕事において業務上のトラブルを「労働環境」のせいにすることを、「言い訳」「甘え」などとと称し、都合が悪いと感じる。理不尽を我慢し、苦痛にも耐…

システム開発プロジェクトにおける協力会社への丸投げはNG!「協力してもらう」というスタンスであるべきだ!

システム開発の一部を協力会社に依頼することがある。依頼する内容は、一部なのか、丸投げなのか、私自身様々なパターンを見てきている。最近私が、久しぶりに協力会社と共同で行う業務の旗振りをした。予定している全ての作業を期間内に終わらせるのは無理…

企業も労働者も陥りやすい労働関係法令違反を厳選して紹介する!企業から言われるがままに洗脳されてはいけない!

日本の企業は何かしらの労働関連法令に違反していることが少なからずあり、「グレーゾーン」などと称して罪悪感が低く、違法状態をやんわりした表現にとどめていることが多い。しかも、企業側が「知らない」もしくは「知っていてやっている」ことに対して、…

「あなたは◯◯に向いていない!」このような発言を鵜呑みにしてはいけない理由を解説する!

職場では実に多くの方々が、何かしらの悩みを持っている。人間関係、キャリア、長時間労働、業務内容、・・・。そして、業務に懸命に取り組むにも関わらず、うまくいかないことがある。心身ともに疲れきり、判断力が落ちた状態で上司や同僚等に「あなたは◯◯…

エンジニアの犠牲の上に成り立つプロジェクト!声を挙げれば不利益!問われる組織のコンプライアンス!

エンジニアにとって長時間労働によるパフォーマンス低下は深刻だ。しかし、製品/システム開発プロジェクトの納期を守ろうとすると、長時間労働になりやすいという製品/システム開発現場は、まだまだ少なからず存在する。しかも、プロジェクトの内容に対し…

コロナ禍終息後に「テレワーク」からデフォルト「出社」にするのは「働き方改革」に逆行している!

2020年春に新型コロナウィルス感染拡大により、国は緊急事態宣言を出した。この頃の新型コロナウィルスは感染症の分類上、結核やSARSと同類の「2類」としている。しかし、2023年5月からは、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられる。コロナ禍で…

ソフトウェア開発工数不足で機能搭載見送りは、ソフトウェアエンジニアへの負担軽減への第一歩だ!

ある社内のミーティングで、次のような連絡があった。「現在開発中の製品◯◯の、機能□□は、ソフトウェア開発工数不足のため、搭載見送りになった」「限られたリソースの中、色々検討を重ねた結果であると考えられる」「それでも、周囲からは『搭載すべきでだ…

管理職になって給料が下がる企業は異常!ブラック要素満載と断言する!

日本の企業では、入社後しばらくの期間一般社員として経験を積むと、昇進して管理職になるケースが少なくない。一方、管理職になった直後は、管理職になる前よりも給料が下がったという話を時々聞く。普通に考えれば違和感があるのだが、企業から、もしくは…

パワハラ事例解説(31) - 客の前で従業員に偉そうな命令口調の飲食店店長

このシリーズの記事では、パワハラの定義と類型、私の身近に起きたグレーゾーンを含む事例について、定義と類型をもとに解説している。内容によっては考え方や改善策についても述べているので参考にしてほしい。自分が加害者にならないように注意することを…

企業から人材が流出する状況を「人材の流動性の高まり」と称するのは危機感が薄いと断言する!

終身雇用が崩壊し、転職が当たり前になって久しい。近年ますますその流れが進んできていると共に、働き方が多様化してきていることは、皆認識していることである。この記事では、企業から人材が流出していく現状に対して、「流動性の高まり」の一言で片付け…

エンジニアの人材不足と採用活動について言及する!実務経験豊富なミドル層のスペシャリストはチャンスだ!

皆さんもご存じのことだが、今の時代、ほとんどの職種、企業にとって人手不足が深刻な問題となっている。経済産業省は、「2030年にはIT人材が最大で79万人不足する」と発表している。世界中においてデジタル環境が加速する中、日本が後れをとらないためにも…

「自責思考」と「他責思考」、事例とともに両面から解説する-【事例5】労働問題言及による不利益

ビジネスの世界をはじめ、「自責思考」「他責思考」という言葉をよく聞く。「自責思考」とは何か問題が発生した時に、自分自身に問題があると捉え、自分自身の改善点を追求していく考え方を指す。「他責思考」とは何か問題が発生した時に、自分自身の問題で…

「自責思考」と「他責思考」、事例とともに両面から解説する-【事例4】パワハラ抗議による不利益

ビジネスの世界をはじめ、「自責思考」「他責思考」という言葉をよく聞く。「自責思考」とは何か問題が発生した時に、自分自身に問題があると捉え、自分自身の改善点を追求していく考え方を指す。「他責思考」とは何か問題が発生した時に、自分自身の問題で…

管理職になって残業代が出ないのは高確率で違法!その理由を解説する!

管理職になって給料が下がってしまうという事例を聞くことがある。普通ならば、責任が上がるに伴い、それに見合った給料が上がるのだが、結果的に下がってしまうというおかしなことが起きている。その要因は「管理職には残業代がつかない」ことがあるからで…

「自責思考」と「他責思考」、事例とともに両面から解説する-【事例3】過重労働による体調不良

ビジネスの世界をはじめ、「自責思考」「他責思考」という言葉をよく聞く。「自責思考」とは何か問題が発生した時に、自分自身に問題があると捉え、自分自身の改善点を追求していく考え方を指す。「他責思考」とは何か問題が発生した時に、自分自身の問題で…