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「優秀な人材」とは「能力が高い」だけではない

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「優秀な人材」とは色々なところで見聞きする言葉である。「能力が高い」ことを「優秀な人材」という風に捉えることもできてしまうのだが、これだけでは不十分だ。

超エリートが不祥事を起こすこともある。
「能力が高い」とはいいつつも、他に問題があるかも知れない。
「能力が高い」ことをうまく活用できず、貢献に至らないかも知れない。

「優秀な人材」とは、どのような人材か考えてみた。自分の周囲の人、自分の目指す姿とともに考えてみてほしい。


1.「優秀な人材」にもいろいろ

「あの人は『優秀な人材』だ!」と耳にすることがある。一体何をもって『優秀な人材』と見なされているのか、あやふやなところがある。

  • ある現場では「優秀な人材」と思われても、他の現場ではそうでないと思われてしまうケース
  • ある分野では「優秀な人材」と言われていても苦手分野があるケース
  • その現場には欠かせない人のことを「優秀な人材」というケース
  • 他の現場へ行っても通用することを「優秀な人材」というケース
  • 組織にとって都合が良い人材のことを「優秀な人材」というケース

一部の分野において、経験や優位性を持つ人が「優秀」に見えることがある。

一つの側面から見た優位性はあっても、その優位性や能力の高さをどのように活用し、どのように組織に貢献していくかが重要なポイントだ。

2.ある現場で重宝されているものの私が「優秀な人材」だと思わない人の特徴

ある部分に関する技術はあり、ある現場では熟練レベルで、ある分野では実績を出しているというパターンである。ここまでは良い。

しかし、組織で仕事をする、チームでアウトプットを出すとなると、その分野に慣れない人がいることを考慮して進めなければならないが、チームプレイやコミュニケーションが苦手で、いつも不機嫌そうな様子であったり、上から目線でものを言いマウントを取ろうとする人がいる。このような人は優秀な人材とは言えない。また一緒に仕事をしたい人材とは思わない。

理由は単純で、他人に不快感を与え周囲に悪影響を与えるからである。その人個人では一定のパフォーマンスを出すのかもしれないが、他人および組織に悪影響を与える以上 組織としてやっていくのは難しいタイプの人材だ。
o08usyu7231.hatenablog.com

不慣れな作業や経験の浅い領域の業務に時間がかかることがある人に対して、「いつまでかかってるんだ」とか「俺だったら何分でできるぞ」とか、このようなことを言う人がいる。もしかしたらその人は優秀で本当に仕事が早いのかもしれないが、それは断言できることではない。その仕事の大変さを認識できてないのかもしれない。起こりうるリスクも考えなければいけない。

断言できるのはその人が指導やマネジメントに未熟だということである。他人が困っている時に圧力をかけるのではなく、何に困っていて、何処で苦労していて、何が阻害要因となって目標を達成できないのか、ここにフォーカスして適切なサポートを行い目標達成へ導ける人でなければならない。

過重労働に耐えメンタルの強い人が「優秀な人材」と言われることがある。またそのような人も中で残業時間の多さや連続出勤日数を自慢げに語る人がいる。それはブラック耐性が強い「従順な社畜」である。「肉屋を応援する豚」ともいう。そもそもホワイト企業にブラック耐性など必要はない。
o08usyu7231.hatenablog.com

パワハラをするが「優秀な人材」という人は存在しない。複数のパワハラの専門家が言っており、私も非常に共感できる。パワハラ加害者個人の能力があったとしても、被害者を出し、パフォーマンスを下げ、生産性を下げ、周囲に悪影響を与えているような人材は、結局マイナスの作用の方が大きい。魅力ある製品を多く作っているものの公害を出しまくっている工場と同じである。加害者に適切な処分をせず、被害者を黙らせようとする企業は、残念ながら今でもよくあることである。

3.私が「優秀な人材」だと思った人の特徴

私が「優秀な人材」だと思った人のほとんどは、姿勢が謙虚である。役職や地位にかかわらずである。自分の優位性をアピールし過ぎず、他人に不快感を与えない。このような人だろう。もちろん能力は必要であるが、先程述べた内容は組織でやっていく以上必ず必要な要素である。

その人が持つ能力を、組織に良い影響を与えるように活かしていく。技術であれ、マネジメントであれ関係ない。能力と人格を両方兼ね備えていてこそ初めて「優秀な人材」といえるのだ。

中には、「○○さん(=私)の良さを見つけ、活かすために、自分がもっと勉強しなければならない」と言っている上司がいた。純粋に素晴らしいと感じた。こういう上司こそ「優秀な人材」なんだろうなと思う。

4.「優秀な人材」が組織の中で昇進するとは限らない

昔は頑張れば昇進し報われる時代であった。家庭を顧みず頑張って会社のために尽くす、このような人が「優秀な人材」と会社の中で重宝され昇進してきた。今はそうではない。終身雇用崩壊している、全員が全員昇進できるわけではない。

昇進していくことも一つの道ではある。一方で、昇進すること以外にも能力を活かして何に貢献するかが重要である。今は転職が当たり前の時代になってきた。起業や副業ももうすでに当たり前になっている。多様性が重視される時代になった。

一つの会社で昇進していくこと以外にも、スキルを身につけていつでも転職できるようにする、こういったフットワークの軽さも必要だろう。一つの会社で通用しても、他の会社では通用しないということも十分にあり得る。

私はスキルや実績をもとにフットワークの軽さを活かし、下請けIT企業から大手メーカーへ転職の成功体験がある。経験や実績を活かしての転職であり、転職前後ともソフトウェア開発をしている。下請けIT企業で出世した人間ももちろんいるのだが、私は転職を選び、その恩恵を受けている。

転職前の下請けIT企業にいた頃、長年苦労して結果を出し「優秀な人材」と認知してもらえるようになった現場もあれば、短期間ではあったが健全な生活をしながらプロジェクトに成功し高い信頼を得たこともあった。またブラック労働に巻き込まれ、無能扱いされ、まともな思い出がないプロジェクトもあった。少なくとも私の場合は転職前の企業で昇進するために辛さに耐えて頑張り、「優秀な人材」と認知されようとするよりも、労働環境が良く「優秀な人材」と認知してもらえる企業に転職したことが正解だったと思う。
o08usyu7231.hatenablog.com

「優秀な人材」と認知してもらえるような場所に行くのが、個人にとっても組織にとっても良い。
あくまで私の個人の経験と意見なので、これ以外の考え方ももちろんある。最近では起業や個人でのビジネスに興味があり、大手メーカーにすら目も向けないような「優秀な人材」もいるだろう。

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